びびなび : 君津 : (日本) 君津

ホムキ新体操クラブができて23年になりますが、4年くらい前からクラブの改革を考えていました。少し大きな話になりますが、これだけ変化の激しい今の社会のなかでは、子供たちが自分の意思で行動できる力を育てることはとても重要だと思うんです。私は子供の頃、親が共働きだったので、いつも自分で考え、好奇心の赴くままに行動し様々な失敗を繰り返したことで、結果的に独立心や思考力が養われたと思っています。クラブに来る子たちには、親や先生から与えられたことだけを一生懸命やるだけでなく、時には「NO!」と反発し、自分の考えで行動することの大切さを説いています。そんな思いを込め、新しい名前で再出発することにしました。HOMUKIのアルファベット表記には、HO（本気で）MU（夢中になれる）KI（君）という意味も込めています。

うーん、どうだろう。私が物事をハッキリと言うタイプなので、保護者さんには少し恐れられているかも（笑）。HOMUKIクラブは単なる新体操クラブではなく、私と保護者の密な連携で子供を育てる場だと思っているので、例えば欠席の連絡も親ではなく子供本人に電話してもらっています。なかには緊張で何もしゃべれなくなっちゃう子もいますが、子供たちには親の力を借りずに自立することを学んでほしいんです。自立する心が芽生えていくと、親への感謝も自然と感じられるようになる。練習場に送迎してもらうこと、きれいなレオタードや手具を買ってもらうこと、すべて当たり前ではありません。親と子、という近い距離でも、しっかり感謝が伝えられる子になってほしい。もちろん、技術に関しては子供たち個々のレベルに合わせて丁寧に教えています。

大会や催し物にも積極的に参加していく予定ですが、第一はこれからの未来を担う子供たちに、礼儀、思いやり、感謝の心、失敗を恐れない心を育むことが目標です。新しいスタートを切り、子供たちの成長を支える準備がしっかり整いました。新体操やチアの魅力は、自由に自分を表現でき、人に感動を与えられることです。子供たちにはこのスポーツに触れ、どんな場所でも自分を表現すること、しっかり意見を貫ける強さを持ってほしいです。実は数年前、TVの子供スポーツ応援番組に特集されたことがあります。取材も順調に進んだんですが、大会での撮影がNGになり残念ながらお蔵入りとなってしまいました。ちょっと残念でしたが、人気番組が張り付いてくれたということは、HOMUKIクラブのスタンスに独自性があり、何か今の時代に必要なことがあるんだろう、と自信になりました。まだまだ志半ばですが、いつまでも口うるさく厳しいおばさんでありたいと思います（笑）。